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特約・重説の文例
境界・越境

13件の文例を、実際の文章で読めます。

2026年10月時点の一般的な文例です。下書きとしてお使いください

この区分について

境界標の有無や、境界を示す方法、越境(塀・屋根・配管・樹木などが境界線を越えている状態)の解消や覚書の引き継ぎを定める特約です。売る土地から隣地へ出ている場合と、隣地から入ってきている場合で、取り決めが変わります。事実の説明(重要事項説明書)と、誰が何をするか(特約)を分けて書くのが基本です。

読み方
  • 文中の●は、実際の取引に合わせて書き入れる空欄です。〔 〕は、ツールで入力した期間などが入る箇所です。
  • 「特約」は契約書に書く約束事、「重要事項説明書の記載文」は説明書に書く確認事です。同じ内容を両方に重ねて書かないのが基本です。
  • 文体は「しっかり(硬め)」を先に、「やさしめ(簡潔)」は折りたたんで載せています。内容は同じです。

C-01境界の明示(標準条項どおり)

ツールでの選び方:「境界の明示」=境界標がすべて現地にあり、引渡しまでに現地で明示する

決済前の確認:現地での境界明示(担当:売主/時期:引渡しまで/確認の資料:現地立会い・全境界点の写真)

C-02売主が境界標を設置して明示

ツールでの選び方:「境界の明示」=境界標が不明・欠損 → 売主が引渡しまでに設置して明示する

契約書の特約

売主は、自己の責任と負担において、境界標の設置および隣接地所有者からの境界承諾書の取得を行い、所有権移転登記の時期までに買主に対し境界を明示するものとします。

やさしめの文体で読む

売主は、所有権移転登記までに自分の費用で境界標を設置し、隣地の所有者から境界承諾書をもらったうえで、買主に境界を示します。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件の境界標のうち、●側の境界点については、境界標が不明または欠損しています。

やさしめの文体で読む

本物件の●側の境界点は、境界標が見当たらないか、壊れています。

決済前の確認:境界標の設置・境界明示(担当:売主/時期:所有権移転登記の時期まで/確認の資料:現地立会い・境界標の写真・境界承諾書)

C-03境界非明示

ツールでの選び方:「境界の明示」=境界標の設置・明示をしない(境界非明示)

契約書の特約

売主および買主は、第●条(境界の明示)の定めを適用せず、売主が本物件の境界標の設置および境界の明示を行わないことを確認します。

やさしめの文体で読む

第●条(境界の明示)の定めにかかわらず、売主は境界標の設置や境界の明示をしません。買主はこれを了承します。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件には、隣接地との境界を現地で確認することができない箇所があります。将来、建築・売却・融資の利用等に際し、買主の負担により測量または隣接地所有者との境界確認が必要となる場合があります。

やさしめの文体で読む

本物件には、隣地との境界が現地で確認できない所があります。将来、建築・売却・融資などのときに、買主の費用で測量や隣地の所有者との境界確認が必要になる場合があります。

実務の留意点:買主に不利な特約。採用理由を稟議に明記すること。

C-04法定外公共物との境界が不明確

ツールでの選び方:「隣接して法定外公共物(里道・水路・暗渠等)があり境界が不明確」が☑

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件土地の●側には法定外公共物(認定外通路、暗渠、里道等)が存在し、本物件との境界点および境界線が明確になっていません。

やさしめの文体で読む

本物件の●側に法定外公共物(里道・水路・暗渠など)があり、本物件との境界がはっきりしていません。

実務の留意点:確認事のため重説のみに記載。

C-05当方の越境:売主が撤去して引渡し

ツールでの選び方:「本物件から隣地への越境(こちらが越境している)」=あり → 売主が引渡しまでに撤去する

契約書の特約

本物件建物●側の●●の一部は、●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●●)に越境しています。売主は、当該越境部分を自己の責任と負担において撤去し(必要に応じて補修を行い)、所有権移転登記の時期までに越境のない状態として、本物件を買主に引き渡すものとします。

やさしめの文体で読む

本物件建物の●側の●●が、●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●●)にはみ出しています。売主は、所有権移転登記までに自分の費用ではみ出した部分を撤去し(必要なら補修し)、そのうえで買主に引き渡します。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件建物の●●部分が、●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●)に約●㎝越境しています。

やさしめの文体で読む

本物件建物の●●が、●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●)に約●㎝はみ出しています。

実務の留意点:撤去の範囲・方法と補修の要否を具体的に書く。

決済前の確認:越境物(本物件→隣地)の撤去(担当:売主/時期:所有権移転登記の時期まで/確認の資料:現地確認・撤去後の写真)

C-06当方の越境:覚書を承継

ツールでの選び方:「本物件から隣地への越境(こちらが越境している)」=あり → 覚書あり(建替え時に撤去)を承継する

契約書の特約

(1)買主は、本物件建物●側の●●の一部が●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●●)に越境していることを確認し、現状のまま本物件を買い受けるものとします。 (2)買主は、売主と隣接地所有者●●●との間で●●年●月●日付で締結された別紙覚書により、前項の越境部分を本物件建物の建替え時までに撤去することとされていることを確認し、所有権移転と同時に、同覚書における売主の地位の一切を承継するものとします。

やさしめの文体で読む

(1)買主は、本物件建物の●側の●●が●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●●)にはみ出していることを確認し、そのままの状態で購入します。 (2)売主と隣地の所有者●●●の間で●●年●月●日に結んだ覚書(別紙)で、このはみ出し部分は本物件建物を建て替えるときまでに撤去することになっています。買主はこれを確認し、所有権移転と同時に、この覚書の売主の立場をそのまま引き継ぎます。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件建物の●●部分が、●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●)に約●㎝越境しています。本物件の増改築または再建築の際に当該越境部分を撤去する旨の覚書が、隣接地所有者との間で締結されています(別添覚書参照)。

やさしめの文体で読む

本物件建物の●●が、●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●)に約●㎝はみ出しています。本物件を増改築・建て替えるときにこの部分を撤去する、という覚書を隣地の所有者と結んでいます(別添覚書のとおり)。

決済前の確認:越境に関する覚書の引渡し(担当:売主/時期:引渡し時/確認の資料:覚書の原本)

C-07当方の越境:覚書なし・現状のまま

ツールでの選び方:「本物件から隣地への越境(こちらが越境している)」=あり → 覚書なし・現状のまま引き渡す

契約書の特約

本物件建物●側の●●の一部は、●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●●)に越境しています。買主は、将来、隣接地所有者等から当該越境部分の撤去等を求められる可能性があることを確認したうえで、現状のまま本物件を買い受けるものとします。

やさしめの文体で読む

買主は、本物件建物の●側の●●が●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●●)にはみ出していて、将来、隣地の所有者から撤去を求められる可能性があることを確認し、そのままの状態で購入します。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件建物の●●部分が、●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●)に約●㎝越境しています。このため、隣接地所有者から当該部分の撤去を求められる可能性があります。

やさしめの文体で読む

本物件建物の●●が、●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●)に約●㎝はみ出しています。隣地の所有者から撤去を求められる可能性があります。

C-08隣地からの越境:売主が解消して引渡し

ツールでの選び方:「隣地から本物件への越境(越境されている)」=あり → 売主が引渡しまでに解消する

契約書の特約

(1)買主は、本物件に対し、●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●●)から●●が越境していることを確認します。 (2)売主は、本契約締結後速やかに隣接地所有者等と協議を行い、当該越境を解消したうえで、本物件を買主に引き渡すものとします。

やさしめの文体で読む

(1)買主は、●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●●)から●●が本物件にはみ出していることを確認します。 (2)売主は、契約後すぐに隣地の所有者などと話し合い、はみ出しを解消してから買主に引き渡します。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●)の建物の●部分が、本物件内に約●㎝越境しています。

やさしめの文体で読む

●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●)の建物の●部分が、本物件に約●㎝はみ出しています。

実務の留意点:隣地所有者の協力が前提。間に合わない場合は常時記載の特約(協議→延長または解除)による。

決済前の確認:隣地からの越境の解消(担当:売主/時期:所有権移転登記の時期まで/確認の資料:現地確認・解消後の写真)

C-09隣地からの越境:覚書を承継

ツールでの選び方:「隣地から本物件への越境(越境されている)」=あり → 覚書あり(隣地の建替え時に撤去)を承継する

契約書の特約

(1)買主は、本物件に対し、●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●●)から●●が越境していることを確認し、現状のまま本物件を買い受けるものとします。 (2)買主は、売主と隣接地所有者●●●との間で●●年●月●日付で締結された別紙覚書により、前項の越境部分を隣接地建物の建替え時までに撤去することとされていることを確認し、所有権移転と同時に、同覚書における売主の地位の一切を承継するものとします。

やさしめの文体で読む

(1)買主は、●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●●)から●●が本物件にはみ出していることを確認し、そのままの状態で購入します。 (2)売主と隣地の所有者●●●の間で●●年●月●日に結んだ覚書(別紙)で、このはみ出し部分は隣地の建物を建て替えるときまでに撤去することになっています。買主はこれを確認し、所有権移転と同時に、この覚書の売主の立場をそのまま引き継ぎます。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●)の建物の●部分が、本物件内に約●㎝越境しています。隣接地建物の増改築または再建築の際に当該越境部分を撤去する旨の覚書が、隣接地所有者との間で締結されています(別添覚書参照)。

やさしめの文体で読む

●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●)の建物の●部分が、本物件に約●㎝はみ出しています。隣地の建物を増改築・建て替えるときにこの部分を撤去する、という覚書を隣地の所有者と結んでいます(別添覚書のとおり)。

決済前の確認:越境に関する覚書の引渡し(担当:売主/時期:引渡し時/確認の資料:覚書の原本)

C-10隣地からの越境:売主が覚書を取得

ツールでの選び方:「隣地から本物件への越境(越境されている)」=あり → 売主が覚書を取得する(取得できなければ白紙解除可)

契約書の特約

(1)買主は、本物件に対し、●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●●)から●●が越境していることを確認します。 (2)売主は、本契約締結後速やかに、隣接地所有者●●●から、当該越境部分を隣接地建物の建替え時までに撤去する旨の覚書を取得するものとします。売主の責めに帰することができない事由により同覚書を取得できないときは、売主および買主は、〔越境期限〕までに限り、本契約を無条件で解除することができるものとします。 (3)前項により本契約が解除されたときは、売主は、受領済みの金員を無利息で速やかに買主に返還しなければなりません。

やさしめの文体で読む

(1)買主は、●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●●)から●●が本物件にはみ出していることを確認します。 (2)売主は、契約後すぐに、隣地の所有者●●●から「隣地の建物を建て替えるときまでにはみ出し部分を撤去する」という覚書をもらいます。売主の責任ではない理由でもらえないときは、〔越境期限〕までなら、売主・買主とも無条件で契約を解除できます。 (3)前項で契約が解除されたときは、売主は受け取ったお金を利息なしですぐに買主へ返します。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●)の建物の●部分が、本物件内に約●㎝越境しています。契約締結時において、隣接地所有者との間に越境に関する覚書は締結されていません。

やさしめの文体で読む

●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●)の建物の●部分が、本物件に約●㎝はみ出しています。契約の時点では、隣地の所有者とはみ出しについての覚書は結んでいません。

決済前の確認:越境に関する覚書の取得・交付(担当:売主/時期:〔越境期限〕/確認の資料:覚書の原本(隣接地所有者の署名押印))

C-11隣地からの越境:売主が覚書を取得(解除欄)

ツールでの選び方:「隣地から本物件への越境(越境されている)」=あり → 売主が覚書を取得する(取得できなければ白紙解除可)

重要事項説明書の記載文(契約の解除に関する事項(特約と連動))

売買契約書の特約「隣地からの越境:売主が覚書を取得」に基づき、本契約が解除される場合または効力を生じない場合があります。その内容は同特約に定めるとおりです。

やさしめの文体で読む

売買契約書の特約「隣地からの越境:売主が覚書を取得」により、契約を解除できる場合や、契約の効力が生じない場合があります。内容は特約のとおりです。

C-12隣地からの越境:覚書なし・現状のまま

ツールでの選び方:「隣地から本物件への越境(越境されている)」=あり → 覚書なし・現状のまま引き渡す

契約書の特約

●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●●)から本物件へ●●が越境しています。買主はこれを確認したうえで、現状のまま本物件を買い受けるものとします。

やさしめの文体で読む

買主は、●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●●)から●●が本物件にはみ出していることを確認し、そのままの状態で購入します。

重要事項説明書の記載文(備考:個別の確認事項)

本物件●側隣接地(地番:●番●、所有者:●●●)の建物の●部分が、本物件内に約●㎝越境しています。

やさしめの文体で読む

●側の隣地(地番:●番●、所有者:●●●)の建物の●部分が、本物件に約●㎝はみ出しています。

C-13越境が解消できないときは覚書で代替

ツールでの選び方:(「本物件から隣地への越境(こちらが越境している)」=あり → 売主が引渡しまでに撤去する または 「隣地から本物件への越境(越境されている)」=あり → 売主が引渡しまでに解消する) 「越境が解消できないときは、将来撤去する旨の覚書の取得で代える」が☑

契約書の特約

売主の責めに帰することができない事由により、本特約に定める越境の撤去または解消が所有権移転登記の時期までに完了しないときは、売主は、隣接地所有者との間で、将来の建替え等の際に越境部分を撤去する旨の覚書を締結し、これを買主に交付することにより、越境の撤去または解消に代えることができるものとし、買主はこれをあらかじめ承諾します。この場合、買主は、所有権移転と同時に同覚書における売主の地位を承継するものとします。

やさしめの文体で読む

売主の責任ではない理由で、本特約のはみ出しの撤去・解消が所有権移転登記までに終わらないときは、売主は、隣地の所有者と「将来の建て替えなどの際に撤去する」という覚書を結んで買主に渡すことで、撤去・解消の代わりにできます。買主はこれをあらかじめ了承し、所有権移転と同時に覚書の売主の立場を引き継ぎます。

実務の留意点:買主が融資を利用する場合、金融機関が覚書で足りるとするか事前確認。

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